ロンドン ヒースロー空港到着

飛び立つ飛行機に大きく手を振った。天国のおじいちゃん、どうか旅の安全を見守っていてください、とできる限り心を込めて願いながら。

 

子供を海外へ送り出すとはなんと疲れることか。自分が旅立つ方がよっぽど気楽である。気温が高いため熱中症気味なのか、風邪気味なのか、よくわからないがとにかく疲れたし体調も良くない。

 

それからヘルシンキ経由して約15時間後、出迎えのスタッフから「今、Rをヒースローで受け取ったよ」とのメールあり。出発時の手違いで心配したが、無事受け取ってもらえてひとまず安心できた。その後、Rは学校まで30分ほど車で移動し、寮の部屋へ入り、軽い食事をして、その日は疲れたとのことで眠りについたようだった。

 

飛行機の中はどうやって過ごしたのだろう、機内食は食べれたのだろうか、疲れたってどのくらい疲れちゃったんだろうか、先生の英語はわかるんだろうか…、などなど、知りたいことは山ほどあるが、もう私も疲れ、早朝眠りについた。

 

留学1日目、ハイフィールドに無事到着。おじいちゃん、見守りをありがとうございました😌

いよいよ出発🛩

朝から快晴☀️

前日は避難勧告指示が出るほどの雷雨だったが…幸先良し👌🏻

 

いつもおしゃべりなRであるが、この日は全くテンションが上がらず、電車の中でも不機嫌に目を閉じたままであった…不穏な雰囲気が漂う。

 

フィンエアーのチェックインカウンターで「UMをお願いしています」と伝えたまではよかった。地上係員から告げられた学校の名前はケンブリッジにある聞いたこともない学校名⁉︎それから想定外のやりとりが長々と繰り広げられ、ようやく事態が解決した頃にはもう離陸の1時間前💧「最後に一緒にお菓子でも選びに行こうね!」などと言っていたのに、そんな余裕もなくなり、早々に出国のためセキュリティに入っていくことになった。何とか思い出して記念写真をパチリ。不安そうな顔のRが写っているのは言うまでもない。

 

最後に「じゃあね」と言って手と手を合わせて…もう一度合わせて…少し時間が止まった…が、振り切るように歩いて行った。覚悟を決めた瞬間だった。何人もの留学生を送り出してきた私であったが、この時不覚にも、子供より先に涙があふれてしまった。

 

一緒にいた娘には「もし私が外国行く時には、空港まで自分一人でこよー。ママに泣かれると困っちゃうし」と言われた…😓

出発前日

出発の前の晩、一緒にパッキング。

 

10日分の洋服(彼のクローゼットはすっかり空っぽ💦全てに名前を縫い付けた)、サッカーシューズ(持ち物リストに"スパイク付きシューズ"と書いてあったのでわざわざヤフオクで購入)、水着、洗面用具、アトピー性皮膚炎の薬(日々のスキンケア必須、自分でちゃんとできるかなぁ…)、日本の学校の宿題(やれる時あるのかなぁ…)、百均で購入したお土産の扇子(ちゃんと先生に渡せるかなぁ…)、写真入り名刺(お友達に配れるかなぁ…)、テディベアと犬のぬいぐるみ(寂しいときの心の拠り所)、愛読書(本は時間を見つけて読むでしょう)、など。スーツケースは意外と余裕があったが、重すぎても運べないと思い、このくらいにしておいた。

 

私は次々と思い浮かぶ伝えておきたいことばかり💦本人は、残された時間で読んでおきたい本に夢中…もぉ〜、と終いには怒れてきてしまった。やれやれ、平和に笑顔で送り出したい。

 

 

初の日本人だけど…

サマースクールに受け入れる留学生の国籍には偏りがないよう配慮してくれている。過去2年、アジアからは中国人の子供がいたようだが、日本人の子供はまだ一人もいないとか。学校側はぜひ最初の日本人に!と乗り気であったが、はたしてRは日本人が一人もいない環境で大丈夫かな…と不安が過ぎる私。R本人に尋ねてみると、「一人でもいいよ」と言う。しばらく考えたが、これも何かの縁と思い、最初の日本人として申し込みさせてもらうことになった。

 

YouTubeのビデオやウェブサイト上の写真など、色々な情報を与えて、本人に決めさせたが、何せまだ10歳の子供。どれくらい解って判断できていたのか…今となってはもう後の祭りであるが。

 

過去2年のサマースクールの様子も、毎日Twitterにアップされている。

twitter.com

Highfield Summer School

ハイフィールド・サマースクールは、南部ハンプシャーにある共学の寮制学校で、2年前から8-15歳を対象とした留学生向けのサマースクールを運営している。

 

こちらのサマースクールは、本物のイギリス寮制学校の生活を味わえるよう、授業やスポーツ、アクティビティなど、普段のハイフィールドスクールの生活をできるだけそのまま取り入れているプログラムなのだ。ちなみに、イギリスの寮制学校のサマースクールの多くは、学校が夏休み中に空っぽになる校舎を貸し出し、そこに別の業者が入りプログラムを運営しているものが多いのであるが、こちらのサマースクールは母体となっている学校がその教育方針に沿って内容を考え、運営しているというところが信頼できると感じた。

 

申し込みに英語のレベルは求められない。プログラムには英語のレッスンが週26時間と時間数が多く、他にも理科などの科目の勉強も取り入れているのは珍しい。スポーツやゲームもイギリスの寮制学校でよく行うものだったり、周囲の森が遊び場になるのにも惹かれた。

 


Highfield Summer School

 

息子Rのイギリスサマースクール留学🇬🇧

出発の時、不覚にも涙があふれて来てしまった。彼がまだエアラインアテンダントに連れられてセキュリティを通過していないうちに…

 

小学生のうちにサマースクールに行くなら5年生がベストだと思ってはいたけれど、まさか本当に行くことになるとは思わなかった。

 

ハリーポッターやシャーロックホームズを愛読している彼にとって、行き先は迷わずイギリス。英語がそれほど話せるわけでもないのに、「本当に行ってもいいの?僕、行きたい!」と二つ返事だった。

 

色々なサマースクールがある中で、ハイフィールド・サマースクールに惹かれたのにはいくつか理由がある。

f:id:aplotusflower:20170716114943j:plain